【コラム】確率ピックアップ(0%・100%)

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「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!赤い扉しかないからな!」

「よく使う確率計算」という題目のもと、確率系の問題をたて続けに出題した。もちろん、1つ1つの確率にはそれなりに意味があり(もちろん期待値にも)、ゲーム中や創作中にいろいろな確率計算をすることには相応の意義があるだろう。
一方、そんな細かな計算を吹き飛ばす代表的確率が3つあると私は信じてやまない。



さて「よく使う確率計算No.1 & N0.2」の総括として今回はちょっとこれに触れてみようと思います。
私が特別視する、3つの確率とは即ち

① 100% & 0% (必ず起きる。絶対起きない。)
② ほぼ100% & ほぼ0% (滅多に外さない。滅多に起きない。)
③ 50%


ちょっと、それぞれについてうんちくを垂れてみます。


1.100% & 0%
  (必ず起きる。絶対起きない。)


一番目は非常にわかりやすいでしょう。というよりも、これを確率というのかどうかという疑問があがってきそうな雰囲気です(笑)
そんなぐらいシンプルな確率ですが、ゲーム中に状況を整理したり、創作中にどうでもいい落とし穴にはまらないためには常に意識する必要があります。

「5種それぞれ2枚づつのカード、10枚をプレイヤー全員が同じ枚数になるように配り切る」
こんなケースでは2人プレイ、3人プレイ、5人プレイにおいて、必ず全種類のカードが配られることになります。4人プレイでは2枚づつ配ることになるので、2枚残りが出ます。これが同一である場合(1/9で発生)のみ、配られないカードがあることになるでしょう。
全種類のカードが登場しないとゲームにならない!なんて悩みがあったとしても(この問題限定でいえば)4人プレイの時だけ意識すればよいことになりますね。解決法はいくらでもありますが、3人プレイの時を引き合いにこの問題を考えてみても、その困った事象そのものが発生しないのですから、意味がありません。

「せっかくだから選ぼうとしたら、そもそも扉がなかったぜ」というパターン。これを確率として意識すると新たなアイデアに繋がるやもしれません。


2.ほぼ100% & ほぼ0%
  (滅多に外さない。滅多に起きない。)


え、さっきのと何が違うの?って感じがしますね。この2つはゲームをプレイする戦術的な意味では非常に似通っていて、極論同じと考えても差し支えがありません。カタンで「12」が出ることに望みをかけるのは自由ですが、そこまでフォローして勝ちまでの道筋を考えようとすれば、ゲーム内外に渡りいろんなリソースが足りなくなります。これは我々最後の武器です。基本搭載は避けましょう(笑)
しかし、ゲームを創って頒布するぞ!っていう立場に立つと、この2つは余りにも違います。さきほどの10枚のカードを配るゲームを思い出してみましょう。ここで、5種類のカードのうち、1種類のカードが非常に重要なもので、それが最低1枚は配られていないとゲームが破綻するものとします。この困った状況が発生するのは4人プレイの時だけ(2~5人プレイ想定)で、しかも発生する確率は2%程度(1/45)です。こんなレアケースについて考えなくてもいいだろう・・・ということには言うまでもなくなりませんね。
仮に30個のゲームを頒布し、それが4人プレイで平均3~4回程度遊ばれるとしたら、合計回数は軽く100回を超えます。2%とはいえ、そのゲームを手に取った誰かは「明らかなバグ」を踏むことになってしまいます。

2%と言われればなんとかしなければならない気分になりますが、1%、さらにそれ未満と、本当に滅多に起きない事象について、ケアするかどうかについては私が見てきた数々の同人ゲームの中でも、する派・しない派に分かれている気がします。「レアケースのために、ルールを1つ増やすぐらいなら、敢えて放置してプレイヤーに任せる」こんな決断も当然あるでしょう。
ちなみに私は前者なので、王宮の歩き方を創っていた時には「カードを捲っても捲っても、王や王妃しかでない場でプレイヤーは選択することがあるか、その選択が意味を成すか。(平たくいうとゲームになっているか)」とか、超レアケースについても、想像をめぐらせていたりしました。
「いや、流石にそんなひどい初期配置になればプレイヤー側で修正するだろう。」
そんな突っ込みはいつでもお待ちしております(笑)

また、先ほど戦術的な意味では標準搭載非推奨と書いていますが、麻雀の役満に代表されるような「非常に意味のある超レアケース」を意図的に用意することで、ゲーム中で完全に脱落してしまうプレイヤーを無くすという荒業もあったりなかったり。結構油断できない確率です。

「せっかくだから赤い扉を選ぶんだけど、ペンキが剥げたら黒いんじゃないか?」というパターン。あなたは意識しますか?しませんか?


といったところで思ったより長くなりましたので、残った「50%」は次回に続きます。


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