【コラム】今更聞けない原価の話

[`tweetmeme` not found]
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Pocket

bookandcal

いろいろなところで、いろいろな意味で「原価」という言葉が使われていますが、「そもそも原価ってどこまで?」という疑問を抱いたことはないでしょうか?
ゲームを実際に作ったことがある方や社会人の方には今更なお話かと思いますが、折角なので、ボードゲームを製作する場合の原価について簡単にまとめてみることにします。



1.製造原価の構成

原価にもいろいろありますが、まず「製造原価」から考えてみましょう。
読んで字のごとく、製品(今ボードゲーム)を製作するために要した費用の合計が製造原価です。もう少し分解してみると、「材料費」「労務費」「経費」の三種類に分解できます。(原価の分解方法は切り口によって複数ありますが、今回は割愛します)

140122_製造原価
A.材料費
ゲームに使用するチップや駒などの調達費用。家庭用プリンタで何かを印刷している場合は、印刷に使用する用紙やトナーも含まれます。

B.労務費
ゲームのアイディア考案~丁合・箱詰めまでの人件費が含まれますが、同人ボードゲームの場合は厳密に計上しない場合が多いと思われます。(まともに計算すると売値と原価が合わなくなるため) なお、そもそも計上していないサークルの方が多いと勝手に予想しています。

C.経費
製造にかかった、A・B以外の費用。外部で作業した場合の場所代、コンポーネント加工の外注費などが該当します。

上記には書きませんでしたが、作業スペースの電気代や、丁合作業のバイト代なども勿論原価に含まれます。現実的には、電気代はわざわざ消費電力を計算しないし、バイト代はご飯などの奢りで代用し、計算に含めない場合もあるでしょう。あくまでも趣味の範囲であれば、どこまでを計算に含めるかは好みの問題だと思います。
最低限、ボードやカードの印刷費用、箱代、その他コンポーネント費用がわかれば問題ないと思います。


2.もう一つの原価:総原価

前項では製造原価について簡単にまとめてみましたが、実際に発生する費用の中には当てはまらなかったものがいくつもあったと思います。それらの大半は「営業費」と呼ばれるものに分類できるでしょう。また製造原価と総原価を合わせたものを「総原価」と呼びます。

140122_総原価
D.販売費
製造ではなく販売(頒布)にかかる費用。ゲームマーケットの参加費や、会場との往復交通費などが含まれます。

E.一般管理費
販売とは直接関係ない費用、例えば参考資料として購入したボードゲーム代や他サークルとの交際費などが含まれます。同人活動上必ず計上するべき費用ではなく、また私用との区切りが不明瞭になりがちな部分でもあります。

販促費・イベント参加費用・什器費用などの販売費は、賦課する(負担させる)個数が少なければ少ないほど、1個あたりの負担は大きくなります。例えば新作ゲーム50個のみでゲームマーケットに参加する場合、参加費が10,000円であれば1個あたりの営業費は200円になります。これにその他イベント諸費用を加えると、なかなか結構な金額になることもあります。


3.ここまでのまとめ

ここまで書いておいてなんですが、一個人の趣味の範疇で作っているのであればどんぶり勘定でもなんら困りません。また厳密に原価計算を行わなくても①製作にかかったお金と②イベント参加にかかったお金さえ控えておけば活動に支障はないと思います。
こういった項目別の原価計算記録が役に立つのは、複数人で協力してゲームを製作している場合、コスト削減の検討時、損益分岐点の計算時などだと思います。


    


カテゴリ: ゲームコラム, コンポーネント/ツール | 関連タグ: , , | パーマリンク |

コメントを残す