【コラム】確率ピックアップ(50%)

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「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!」

「よく使う確率計算」の2問に対する総括、関連コラムの後編です。前編はこちらをご覧ください。

【コラム】確率ピックアップ(0%・100%)


① 100% & 0% (必ず起きる。絶対起きない。)
② ほぼ100% & ほぼ0% (滅多に外さない。滅多に起きない。)
③ 50% (五分五分)


今回は③についてのだらだら書いていきましょう。


3.50%(五分五分)


100%や0%が特別視されるのはなんとなくわかるとしても、50%を特別視するのはやりすぎな気もしないではありません。サイコロで考えれば17%がある種ベースとなる確率ですし、3つから1つ・・・なら33%です。50%ってそもそも特別なんでしょうか(笑)それも含めて考えてみましょう。

なんとも奇跡的な出来事ですが、出題した二つの問題の答えは50%に関連したものになっています。私にとっては幸福な偶然です(笑顔)
スペースビーンズで目当てのカードが引ける確率、カタンで次の手番までバーストしない確率、これらはほぼ50%という答えが出ましたし、宝くじについても、その期待値は本当に誤差の範囲でどっちを買ってもいいんじゃない?程度でした。

はい。この「どっちでも変わらない・どっちでも良い」というのが50%という確率が及ぼす強烈な効果です。33%で成功とか17%で成功とか、もちろんサイコロを振って決めるときにどうのこうの考えても仕方がないという事実はありますが、失敗する確率の方が多い選択肢は、プレイヤーに失敗したときどうするかを自ずと考えさせる効果があると言えるでしょう。どうしても失敗できない局面で17%の博打はなかなか打てません。
50%という確率を私は「思考停止の確率」だと考えています。カタンでバーストギャンブルをするかどうか。したとして、それが正解かどうかは結果論でしか語れないでしょう。コインの裏表を当てるとき・・・宣言すべきは「裏」か「表」か・・・真剣に考えるだけ無駄です。その時の気分で決めるとよいでしょう。

「50%」「期待値が五分」、こんな選択肢が用意されるのはギャンブルゲームや心理戦を謳ったゲームに多いような気もしますが、人間力測定・コミュニケーション重視だけが50%の実力というわけではありません。

既に違和感を持っている方も多いでしょう。「バーストの確率が五分だから、そのまま手番を終了しようが、しまいが、どちらでも同じ。」そんな言い分は余りにも乱暴です。
確率が同じだからこそ、バーストをした場合のマイナスと、バーストしなかった場合のプラスをしっかりと考えて、リターンが多い時のみ勝負するのが、人間らしいクレバーな対応といえます。しかし、このプラスとマイナス・・・ゲームの状況がどうかかわるかを理解することはできても、それを数値化して期待値等の数値に変換しなおすのは難しいものです。
そんなとき、50%が光り輝きます。複雑な状況であってもプレイヤーは確率を無視して純粋に期待される結果だけを比較できる。。。それが50%の隠された実力です。思考停止・思考する意味のない確率だからこそ、ゲーム中の状況や他の要素に選択を委ねることが許されるともいえるかもしれません。

50%は創作において、暴れ馬のような確率です。適切なタイミングで使用しなければ、いわゆる「残念な運ゲー」の引き金になるかもしれません。逆にうまく使えばドラマチックな展開を生んだり、一見50%博打とは縁のないような戦略ゲームで唸るような役者となるでしょう。


「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!赤のペンキは青のペンキより高価だからな!」という50%。卓上ゲームにおいて五分の世界ほど奥深い確率はないといっても過言ではありません。


さて、極端な3つの確率について話をしてきましたが、とある筋の話によると、人間がいけると感じる確率のボーダーは70%のようです。そう言われてゲームを見回すと、意外と70%で成功する選択肢が多いことに気がついたり、つかなかったりします(笑)
ともあれ、確率には「その事象の発生しやすさ」という本来の意味以上に深い意味があるのかもしれません。貴方のお気に入りの確率もぜひ探してみてください。


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