【コラム】ボードゲーム製作にもちょっぴり役立つ?視覚障害を知ろう (2)見やすさのポイントを知る

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ABC

前回の記事では視覚障害の症状について触れましたので、引き続いてアナログゲームのコンポーネント・パッケージ等をデザインする際にできるちょっとした工夫について書いてみようと思います。

これらの工夫は視覚障害対応を考慮するだけではなく、視覚障害を持たない人に対しても有効な手法ですので、意識しないで実践されている方もおそらく大勢いらっしゃるはずです。


【REVIEW】
(1)見え方の違いを知る


※画像が多くなりましたので、サムネイルを小さくしています。気になる画像はクリックしてご覧下さい。

1.フォントの選び方

2_01_フォントタイプ
  • ぼやけても輪郭が分かりやすいフォントを選ぶ
私自身が結構な近眼ですので、他人が場に出しているカードの効果や、ボード自体に書き込まれている細かい文字を解読することに毎回苦労しています。ということで、ぼんやりとでも「かたち」が分かりやすいフォントであれば、それだけで可読性が向上します。
また近年ではUDフォント(ユニバーサルデザインフォント)と呼ばれる、「見えやすさ」を意識したフォントも開発されています。

  • 文字の面積を広くする
2_02_フォントサイズ前項と若干被りますが、細いフォントよりも太いフォントを選ぶ、またはフォントサイズを大きくすると可読性が向上します。ただし太ければ良い、大きければ良いというわけではありませんので程々のものを選びましょう。(当たり前ですが、フォントが大きすぎるとカードにテキストが納まらなくなります)


2.色使いの配慮

2_03_暗殺狂色覚シミュ
  • 混同しやすい色は避ける
色覚異常のタイプによって混同しやすい色は違いますので、P型を例に挙げて紹介します。P型は赤と緑、紫と濃青、薄ピンクと水色などが混同しやすい色になります。
対処方法としては、混同しやすい色は同時に使わない、他の色に変更する、同系色の色でまとめる(赤とピンクなど:同系色の場合、色の濃淡で区別ができます)などが挙げられます。

  • アクセントカラーとベースカラーを意識する
アクセントカラー(真っ赤・真っ青などの彩度の高い色)は見出しやグラフ線などの「小面積でも目立たせる」場合には有効ですが、背景色に使うとかなりうるさく、目に痛いです。逆にベースカラー(クリーム色や薄紫色などの彩度の低い色)は施設案内図やマップなどの「広い面積の塗り分け」には有効ですが、見出しに使ってもあまり目立ちません。
配色については広告デザインなどの分野になるもかもしれませんが、うまく組み合わせることで「見せたいものをより効果的に見せる」ことができるでしょう。

  • グラデーション範囲に気を付ける
2_04_グラデーション色のベタ塗りだと野暮ったい・・・。そんな時に便利なグラデーション。特にそのグラデーションの上に文字の乗せる時は注意が必要です。
文字の下は単色状態にする、グラデーションの色をあまり変えない(微グラデーションに抑える)など、視認性を下げない配慮は少しの努力で実現できます。


3.装飾方法の工夫

2_05_縁取り
  • 境界線・縁取りを加える
たかがひと手間、されどひと手間。その差は一目瞭然です。例えばイラストや写真の上に文字や図形などを配置する場合には文字に縁取りを、色の塗りつぶしが連続する場合には境界線を、黒や白などで付足すとベターです。

  • ハッチング処理(線などでの模様付け)
2_06_ハッチングどうしても混同しやすい色を使いたい場合、ハッチングを加えることも有効です。勿論、ハッチングに使用する二色目は見分けやすい色(例えば一色目から彩度を下げた色にするなど)を使用することが重要です。


4.番外編(その他の方法例)

2_07_文字情報付加
  • 色名を併記する
  • 図形やピクトグラムを加える
  • 文字情報を添える
いずれも色だけに頼らないやり方で、そもそも見分ける方法が色しかない方がナンセンス!という発想です。
色名を使ってのコミュニケーションが想定されるならば色名を、カード種別(アクションカード・建物カードなど)の区分に色を使っているのならば種別名の記入、または種別ごとにアイコンや図形をつける、もっと簡単な方法であればカード名をずばり書いてしまうことも有効でしょう。


次の記事はツール類の簡単な紹介です。今回もボリューミーになってしまいましたので、ここまでの参考URLは次回記事の末尾にでもまとめることにしましょう。

【NEXT】
(3)確認に使えるアプリ・他まとめ


  


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