【解答】No.3-1 カードのどこそこ

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解答No3-1

カード上の配置。何度も目にしたに違いないこの形について今更ながら、まとめてみます。
みんな大好きドミニオンのカードを参考にみていきましょう。

【解答記事です!】
この記事は既に出題している問題の回答です。一度問題をご覧頂いてからお読みください。(対応する問題を参照しながら見てください)また、この解答・解説が必ずしも正しく、唯一のものとは限りませんので、参考程度にお読み頂ければ幸いです。

【問題集】No.3 カードのどこそこへ。



カードであれ、ボードであれ、駒であれ、コンポーネントの機能を考えるうえで、最も大事なのは、そのコンポーネントが持つべき情報を、伝えるべきタイミングでプレイヤーにしっかりと伝えることです。
先日、色覚異常の話を紹介させて頂きましたが、緑と赤が混在することは問題の本質ではなく、緑と赤の区別がつきにくいことで、本来そのコンポーネントがプレイヤーに発信するべき、情報が区別されないことに問題があります。
カードの配置ももちろん例外ではありません。そのカードが持つべき情報を伝えるべきタイミングで、他の情報(特に同系列や類似の情報)としっかりと区別され、伝わることが大切です。そのためには・・・

(1)必要なタイミングで「見える」こと。
(2)必要な情報ほど、認識しやすいこと。


今回の配置の話ではこの2点が重要になるのではないでしょうか。
それではドミニオン「議事堂」の回答を例にみていきましょう。


【解答:議事堂編】

全部左上「議事堂」に含まれる情報をおさらいすると・・・

・カード名
・カードの種類
・カードの効果
・カードコスト
・イラスト
・イラストレーターなどのその他の情報


が挙げられます。また、ドミニオンにおけるカードはゲーム中、「手札としてプレイヤーがもっているとき」「サプライとしてテーブル中央に並べてあるとき」があります。
他にも「デッキ内にあるとき」等も考えられますが、これは意図的にカードの表面の情報を一切見えないようにしているため、今回の配置の件ではひとまず考慮しないことにさせてください。

さて、表示している「議事堂」ですが、既にお気づきの方も多い通り、「見える部分」に黄色いマスクをしています。1枚目は右利きのプレイヤーが手札を扇形に持ったとき(最も一般的な持ち方をしたとき)に他のカード重なってしまわない部分、即ち、手札にあるときに見える部分をマスクしています。2枚目はサプライにあるときを意識していますが、言わずもがな、平置きで積んでありますので、全面黄色マスクです(笑)

四方左右左上右下まずは、範囲の少ない手札について考えると、「カード名の一部」と「イラスト」の一部のみが見えています。一瞬違和感を覚える方も多いかもしれません。なぜなら、手札でカードが運用されるゲームは基本的に、この黄色マスクの部分で必要な情報の多くがわかるようにできているからです。例えばトランプにある情報は「スート(マーク)」「ランク(数字)」ですが、これらはこの部分だけで確認できるようになっています。それどころか、上下逆にカードを持っている場合にも対応していますし、更には左利きのプレイヤーが扇形に持った場合まで四方情報全てに情報を配置することで、フォローしてあるケースもあります。(上図参照)もちろん、これは情報量が少ない場合のみ使える手ともいえるでしょう。
しかし、ドミニオンはそうではありません。カードの効果が重要なこのゲームでは私が問題の時に冗談で書いたように、イラストとカード効果の位置が逆になっているほうが有効な配置に見えてきたりもします(笑)

では、一旦サプライのケースに注目してみましょう。ここではもちろん全ての情報が確認できますが、一番大切なのは「カードの効果」「カードの種類」そして「コスト」ではないでしょうか。プレイヤーはこれらを確認して自分のデッキに組み込むカードを決定していくことになります。
ここに手札のとき「見えなくなってしまう情報」の答えもあるでしょう。ドミニオンでは自分のデッキに自分の選んだカードを組み込こんでいくため、基本的にはカード購入時にそのカード効果を確認・記憶してしまうことになります。最悪忘れてしまっても、サプライには常にカードが公開されているので、その効果を読めばいいのです。もちろん、購入後に「コスト」を気にすることは稀になります。(「改築」などコストを参照するカード以外には無用)
このような手札では要らない情報を隠れてしまう位置に配置した結果、ドミニオンのカード配置が決定していると言えるでしょう。逆に、カードの詳細は見えなくとも、「カードの名前」や「イラスト」などの、買ったカードのうちどれかを認識するための情報は常に見えている必要があります。
今回のケースをまとめると、解答になります。

【A 手札で見たい情報:左上で一部以上確認可】
・カード名
・イラスト
・カードの種類

【B サプライで確認できれば良い情報】
・カードの効果
・カードコスト

【C プレイには直接関係のない情報】
・イラストレーターなどのその他の情報


copper[1]この3つに分けられると言えるでしょう。また、確認できなくてよい情報は、寧ろ積極的に隠してもらうぐらいの方が、プレイヤーを混乱させません。その観点も含めればドミニオンのカードコストの配置はほぼ理想的といえるでしょう。
敢えて今回触れなかった「カードの種類も手札で確認できた方がいいのでは?」という話題に少し触れると、カードの種類は下部の文字表記だけではなく、カード全体の色で表現されていたり、財宝カードの効果(「銅貨」「銀貨」「金貨」)など、ゲーム的に認識されるべき優先順位が高い内容については、手札ならいつでも認識できる位置に、情報が収まっています。最初に見せていないのでちょっと反則的ですが(汗)、右の財宝カードを見れば一目瞭然ですね。

配置という観点からは余談になりますが、カード名の決定やイラストの決定の際にも、少し「見える位置」を意識してあげるとプレイアビリティが上昇します。例えば、扇側に持つとしてもその持ち方、重なり具合は人ぞれぞれです。親切な例としては「各カードの頭文字を全て違うものにすること」があげられるかもしれません。(すごく重ねて持っていたとしても左上の端だけ見えていれば、確認できる)イラストも同様で、似たようなイラストを使用する場合も左上の配色だけ大きく変えるなどの処理を行えば親切になります。

左上何も「手札」だけが全てではありません。上から下に重ねておく場合、左から右へ重ねておく場合、見える範囲はまた変わってきます。基本は必要なタイミングで必要な情報が見えること。欲を言えば、余計な情報は隠してしまうことではないでしょうか。


今回はここまで。次回は「極楽鳥」のケースを考えてみましょう。

【NEXT】
【解答】No.3-2 カードのどこそこ

  


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