【解答】No.4 紳士協定強制締結

[`tweetmeme` not found]
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Pocket

解答No4

さて、イカサマ談義の風潮を受けて創ってみました。ルール違反の証明可否問題。
小問数がやたら多いのでさくさくいきましょう。

【解答記事です!】
この記事は既に出題している問題の回答です。一度問題をご覧頂いてからお読みください。(対応する問題を参照しながら見てください)また、この解答・解説が必ずしも正しく、唯一のものとは限りませんので、参考程度にお読み頂ければ幸いです。

【問題集】No.4 紳士協定強制締結



初めてマストフォローのトリックテイクを遊ぶ方の中には、「他のプレイヤーから見えてない手札にフォローの義務がかかること」に疑問を覚える方がたまにおられます。例題にもだしたとおり、手札を使い切るトリックテイクにおいては、「後々持っていないはずの手札が場に出されること」が無いことによって、義務を守っていたことが証明されますが、場に出した瞬間という観点でみれば、イカサマを推奨(言い過ぎですね)しているかのような違和感を覚えても不思議ではないのかもしれません。

では、手札を使い切らない場合は?
はたまた、途中でマストフォローのルールが変わってしまったら?

解答編を見ていきましょう。


解答:手札を使い切らない編

マストフォローの義務の証明は、手札を使い切ることによって行われます。
これに反する小問がQ1~Q5になります。

【Q1】
手札が残り1枚になるまで(1)~(7)を繰り返し、手札に残った1枚と同じスートの取り札を得点とする。
【答え】 
手札を1枚残すため、手札を使い切る形ではありませんが、得点を計算するためには当然のように残った一枚を公開する必要があります。これは「他のプレイヤーに義務を守っていたことを証明する」という点では、最後1枚まで使い切ったケースと同じなので、問題ないと言えるでしょう。

【Q2】
手札が残り3枚になるまで(1)~(7)を繰り返し、手札に残った3枚と同じスートの取り札を失点とする。
【答え】 
Q1と同様です。枚数が3枚になったことで終了時、同時に公開されるカードが増えます。(4人プレイなら12枚)これによってQ1よりも他のプレイヤーによるチェックが甘くなる危険性は秘めていますが、基本的には問題ないでしょう。どちらかを言えばQ1の方が(ルール違反防止という観点のみにおいて)望ましいのは事実です。

【Q3】
手札が残り3枚になるまで(1)~(7)を繰り返し、裏向きのまま、全員の手札を集める。よく切りなおした後、全員にそこから1枚づつ配り、これと同じスートの取り札がそのプレイヤー得点となる。
【答え】 ×
残った手札について、その従来の持ち主がわからなくなってしまうケースです。このルールがいけないと言うわけではありませんが、基本的にはメイフォロー向きのルールを言え、マストフォローを採用する場合には、もうひと工夫必要です。

【Q4】
手札が残り6枚になった時点で、全員の手札を裏向きで集めて、山札を作り、手札として6枚づつ配りなおす。
【答え】 ×
Q3と同じですね。終了時ではなく、ゲーム(ディール)の途中であっても、元の持ち主が分からなくなるという点では同じです。

【Q5】
手札が残り6枚になった時点で、全てのプレイヤーは自分の手札を全て左隣のプレイヤーに渡す。受け取った手札でゲームを続行する。
【答え】 
これは敢えて△としてみました。もちろん、右隣のプレイヤーがマストフォローの義務を守っていたかどうかは手札を受け取ったプレイヤーによってジャッジすることができますし、どのカードを誰がプレイしたかをしっかりと覚えておけば、確認が可能です。(ハートをフォローしなかったプレイヤーの左隣のプレイヤーが手札交換後にハートを出したなど)
懸念点は「手札を受け取った時点での確認者が1人であること」「厳密なカードの流れを追うのにかなり神経を使うこと」の2点で、1人による確認は複数人によるそれよりも見逃しや勘違いのリスクが大きくなりますし、1つの手札に対し、2倍ほど神経を使うプレイヤーがそれほどいるかというと怪しいところです。(というよりも、ルールでそれを強いることはQ2よりも望ましくない事態と言えるでしょう。)


ということで、お気づきの方も多いと思いますが、手札を使い切らなくとも最終的な確認は可能です。残った手札を公開することが最も簡単な方法と言えるでしょう。
このように隠す必要のない情報を可能な限りわかりやすく白日の下に晒すことは、故意・過失にかかわらずルールミスを指摘しやすい環境を整備します。違反のことばかり言っていますが(笑)、円滑にプレイできるゲームを目指す意味でも検討の余地がある項目です。


解答:変則的なルール・変更するルール編

Q6~Q9は変則的なマストフォローを並べてみました。
手札を使い切るという観点でいけば、間違いなくオール〇なはずです。

【Q6】
マストフォローをスートではなく、色で制限する。
(例:ハートを親が出したときに同じ「赤」であるダイヤをだしてもよい。)
【答え】 
スートが2種類に限定されただけですね(笑)。通常のマストフォローと同じ。寧ろわかりやすくなったぐらいです。

【Q7】
マストフォローをスートではなく、色で制限するが、「スペートのA」が誰かの取り札になった後は通常のスートによるマストフォローとなる。つまり、ゲームの途中でマストフォローの制約が厳しくなる。
【答え】 
ルールが途中で変わってしまうあたりは少々ややこしいですが、単純に縮小する方向で制約が厳しくなる分には、おそらく大した問題にはなりません。「赤がない」=「ハートとダイヤがない」という認識の転換はそれほど難しくないでしょう。Q8と比較して想像してみてください。

【Q8】
通常のスートによるマストフォローだが、、「スペートのA」が誰かの取り札になった後はマストフォローをスートではなく、色で制限する。つまり、ゲームの途中でマストフォローの制約が緩くなる。
【答え】 
これも〇でよいでしょう。ちょっと厳しい見方をすれば△。「ハートがない」=「赤はダイヤしかない or 赤がない」という認識の転換が必要で、実際にハートがないという理由でダイヤを場に出したプレイヤーが、ルール変更後、赤のカードをプレイする段階でハートを出したとしても、ルール的な注目点は色になってしまっている点に注意です。見逃し・混乱を招く危険性を秘めています。

【Q9】
マストフォローをスートではなく、数字で制限する。他のプレイヤーは親がプレイしたカードのランクの、倍数ないし約数のカードをもっているならば、その中から1枚を場に出さなければいけない。
【答え】 ×
いえ、厳密には・・・厳密には〇ですよ・・・。しかし毎回マストフォローのルールがややこしく変わる状況においては、確認作業を行うだけで素敵な労力になります。とてもゲームを楽しむどころではありません。誰かのルール違反を別の誰かが指摘したところで、その指摘があっているかどうかの確認が非常に困難というダメダメなケースです。Q9を読んだ時点で既に嫌な予感しかしない方が大正解です(笑)


「プレイヤーがどの段階で何に注目しているか?」を想定することは、ルールの円滑化に大切な項目で、「リソースや、お金等を共有の場所から貰う時、サラっと多めに貰う。」という冗談でも「自分の戦略で手一杯な筈」と他のプレイヤーの注目点が他人のリソースにないことがその原因として語られています。「どこに注目しているか?」という想定はルールの厳守に限らず、他のケースでも効果的な着眼点といえるかもしれません。
急激に注目すべき内容が変わると、内容如何では不要な混乱を招く危険性があります。


最後はおまけ的な問題でした。これも手札を使い切らないケースです。

【Q10】
手札を4枚づつ使った時点で、全てのプレイヤーは手札からカードを1枚選んで、テーブル中央に裏向きにしておく。終了時に最も取り札の枚数が多いプレイヤーは、テーブル中央に置かれたカードから無作為に1枚を引き、そのカードのランクの分だけ得点する。
【答え】 ×
ゲームの途中で手札が減るというケースですが、ここで「ないはずのスートのカード」を捨ててしまうことができます。しかし、それを認めるというルールにしたところでゲーム的に大きく破綻することはないでしょう。どうせ、証明できないのだからイカサマを認めるというルールを付加できるケースと言えるかもしれません。


gavel_2952313「イカサマプレイ派(笑)」などという人は当然いないはずですし、そんな人がいることを前提としてゲームを楽しむことは基本的にできません。しかし、「だから、イカサマについては一切考えない!考えることそのものが悪だ!」という認識はゲームを創る上では少々もったいないと思っています。世の中には「イカサマをどうしてしてはいけないのか?」という子供の素朴な疑問から生まれたいかさまゴキブリというカードゲームがあります。
言動はモラルや善悪に準ずるも、発想はそれに縛られず。自由な発想が新しいアイデアを生む。今回の問題にはそんなメッセージを込めたつもりです。


 


カテゴリ: ゲームコラム, メカニクス/テーマ, 問題集 | 関連タグ: , , | パーマリンク |

コメントを残す