【コラム】レーザーカッターでコンポーネント作り(notハンドメイド編)

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ペクーニア羊コイン

3Dプリンタやレーザーカッター、旋盤などなどの、更に身近になったDIY系ツールたち。同人アナログゲーム界(狭い!)にも、確実にその影響は現れているようで、ゲームマーケット春のカタログや公式ホームページで情報を集めていても、そういった道具を使った(と思われる)コンポーネント写真がちらほら見受けられます。

新しいもの好きとしてはそろそろ試さずにはいられない!ということで、実際に作ってみた(作ってもらった)ものがこちらになります。

KC3O0022
もこもこー。

完成までの紆余曲折の記録を残しておきますので、同じようなものを検討されている方の参考になれば幸いです。(長いですのでご注意ください)


(1)着想

先にぶっちゃけてしまうと、たなごころさんの「えんかい」です。あの素敵なコンポーネントに触発され、ドイツ産木製ディスクや紙製チップ以外のカウンター(得点チップセットなど)を作ってみたいと考えるようになりました。どうせ小部数製作なら、自由に作ってみたいですよね!


(2)素材選び

「オリジナルチップが作りたい!」と考え続けて早数日。まずは素材の検討です。オインクゲームズさんの「小早川」などで金属コインは時々見かけますが、金属製は輸送を考えると重量に若干懸念があります(操られ基準)。
軽くて加工しやすい素材となれば樹脂(プラスチック)かなと当たりをつけて、個人&小部数に対応してもらえる業者さんを探します。
なお樹脂の成形はパーツの型に温めた樹脂を流し込み、冷やして固めます(ゼリー作りです)。余談ですがゴムだとこれが逆になり、常温のゴムを型に流し込み(または配置して)、熱して固めます(クッキー作りです)。
しかし樹脂成形には前述の通り「型」が必要です。費用面を考慮すると、高額な型代をペイできるだけの発注数か、労力をかけて型から自作する必要があります。そして一番の問題は、型取りに使う「原型」を準備しなくてはなりません。この辺りで手詰まり感が濃厚になってきました。


(3)レザーカッターへの転換

当初想定していたコインは、側面部がギザギザしていて裏面には模様が付いているコインでした。
ペクコイン_ラフ
しかし現実的に考えた場合、想定物を安価に製作することは困難そうです。ここでアドバイスをいただき、側面のギザギザを諦めることでレザーカッターを使用しての加工検討に絞っていきます(ギザギザコインの夢はいつか必ずー!)。
一番の決め手は原型が不要なことでした。この点のみだと3Dプリンタも候補に入りますが、扱える素材(費用面も考慮)、量産難度、そして出力用データの作成しやすさから、今回はレザーカッターを選択しました。入稿スケジュールの関係で時間がなかったのも大きかったと思います。


(4)加工方法の模索

レザーカッターでやると決まれば一歩前進です。
次は加工方法とお値段を見比べながら、どの方法で作るかを決めます。
今回実際に検討したのは以下5パターンです。
  • 自作:材料購入+機械購入(完全自作)
  • 自作:材料持込+加工自作(加工機械は外部利用)
  • 自作:材料委託+加工自作(加工機械は外部利用)
  • 外注:材料持込+加工委託
  • 外注:材料委託+加工委託(完全外注)
完全自作は論外として(笑)、初めは材料を調達して、どこかの加工スペース(メイカーズベースなど)を利用して手作りするつもりでしたが、機械への習熟、素材に合わせての設定調整などなどを考慮した結果、「新作が落ちてもいいなら日程調整可能」という本末転倒なことになってしまい、加工自作はやむなく断念となりました。
ここまでくると外注先を探すのみです(ヤケ)。五社に問い合わせて、三社から見積もりを取って、その中から一社を選んで発注しました。


(5)レーザーカッターでできること

そんなこんなで、完全外注というお手軽コースになりました。発注先も決まったところで、ここから原稿を作ります(この頃既に4月後半)。
レザーカッターの加工には切断と彫刻があり、原稿の仕上げ方法は業者さんの指定に従います(ファイル形式、解像度、線の太さなど)。
加工する素材によって仕上がりの細かさや加工難度が違うようですが、業者さんにまるっとお願いしましたので自分では検証していません(楽ちん!しかし自分のスキルは上がりません)。
今回お願いした業者さんは、素材を木材数種とアクリル数色の中から選択できるところでした。元々木製コインにするつもりで原稿を作成していたため、今回は木材を選択しましたが、アクリルもOKであれば今度はアクリルを使ってみたいですね。


(6)感想

羊の瓶詰
めっちゃ可愛い。

というだけだと怒られてしまいそうなので少し追記すると、彫刻で少し削っただけでもかなり雰囲気が出ます(加工面の模様が見やすいから?金属製の場合は光の反射の影響を感じますので)。ただし木材の切断面はこげ茶色になってしまうので、その点は注意が必要です。
ただ得点チップのように大量に必要になる場合は紙製チップと比べ物にならないほど費用がかかりますので、封入個数が1〜3個程度でないと割に合わない(合わせられない)かと思います。


あくまでこれは今回のテストケースの事例ですので、気になった方は是非ご自分でお試し下さい!


  


カテゴリ: ゲームコラム, コンポーネント/ツール, ボードゲーム, 同人活動 | 関連タグ: , | パーマリンク |

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