初めての時こそ制約付きの方が作りやすい(ボードゲームと印刷の話)

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約一年ぶりに印刷所のまとめ記事を更新しました。トレカ・カード印刷に対応した印刷所は増える一方で、ボードやそれ以外についてはあまり増えていない・調べきれていないのが悔しいですね。やはり需要の差なのでしょうか。

さて、この記事の本題は印刷所の選び方についてです。ボードゲームないしカードゲームの印刷発注をしたことがある人には当たり前の話になりますが、あと193日後に迫ったゲームマーケット秋に向けて初めて印刷所探します!といった方に届けば良いなと思って書いてみます。だらっとした文章ですので、飲み物やお菓子を片手にお付き合い下さい。


(1)印刷所、どうやって探しますか?

突然ですが、貴方はナイスアイディアなカードゲームを思いついてしまいました。絵柄や効果などが全て異なる35枚のカードとサイコロ1つを使う、クールで斬新なゲームです。
テストカードを使ってゲーム仲間とテストプレイをしたところ感触もよく、次回のゲームマーケットに申し込んで発表してみようと考えています。
さて、ここで問題です。次のゲームマーケットに間に合うように印刷所を探すには、どうしたら良いでしょうか?

前振りが長くなりました。この質問に勿論正答はありませんが、考えうる回答をいくつか用意してみました。

①ゲームを作ったことのある友人に聞いてみる
手頃な経験者が身近にいる場合、直接聞いてみるのがおそらく一番早いです。お茶でもお酒でもご飯でも奢りながら、話を聞いてみてはいかがでしょうか。

②利用印刷所を明記している同人ゲームを参考にする
もし手元にいくつかの同人ゲームを所有しているなら、説明書や箱裏などに印刷所名が記載されていないかチェックしてみましょう。運良く記載されていた場合、そのゲームは仕上がり見本にも変身します。

③インターネットで検索してみる
このブログの印刷所まとめ記事にも、「カードゲーム 印刷」などのキーワードで辿り着かれる方が一定数いらっしゃいます。いつでも情報収集ができるとは良い時代になったものです。

④探すのが面相だから諦める
家庭用プリンターで印刷してハンドカット、あるいは名刺カードに印刷して切り離しでもゲームはゲームです。工作時間が確保できるならこれも一つの手だと思います。


(2)初めての方にオススメの印刷所の選び

話を都合良く進めるため、前項③のインターネット検索に的を絞ります。
日本には良質で安価な印刷所が数多く存在し、水と空気以外なら何でも印刷できるとか何とか聞いたことがあります。そんな無数の印刷所を闇雲に当たっていては、印刷費の試算だけで日が暮れてしまいます。
そこで初めての方へのオススメは、ホームページに価格表を掲載している業者に絞って選ぶことです。

この手法のメリットは、
  • 価格表が掲載されているので印刷費の目処が立てやすい
  • 標準仕様(寸法や表面加工の有無など)やロットなどが決まっており、その範囲内なら特別な問い合わせなしでやりくりできる
  • 印刷所側にアナログゲームに対する知識・経験の蓄積があり問い合わせの受け入れ体制がある ※印刷所によって蓄積の程度は大きく異なります
  • 入稿用のテンプレートが存在することが多い
などなどでしょうか。カードゲーム印刷の実績がない印刷所に問い合わせる場合は、まずカードゲームとはどんなものかを説明した上で、裏が透けないようにする用紙厚みがどうとか、裁断時のバリがどうとか、そんな話をしなければなりません。その辺りのノウハウがある印刷所に発注すれば、とりあえず必要最小限の体裁と安心感は得られるはずです。


(3)印刷所探しはコンポーネント確定の前が良い

これは補足というかワンポイントな内容です。
例えばカード印刷の場合、カード××枚でロットがこうだから金額はいくら、という表記をしている印刷所があったとします。
冒頭のナイスアイディアなカードゲームにカード35枚が必要だったとして、印刷所の制約が1シート36枚だった場合、余った1枚分のスペースをどうするのか、発注前に検討する必要があります。
勿論活用しないという選択肢もありますが、折角余っているのなら予備用のブランクカードにしたり特典カードや自分の名刺にしたって良い訳です。ちょっとお得感がありますね。
逆に、1シート34枚だったらどうでしょう。オーバーしてしまう1枚を追加料金を払ってでも印刷するか、ルールやカード構成を見直して何とか34枚に収めるか、他の印刷所を検討するか、などの対応策が必要になります。

場合によっては、「別の物で代用できないか?」「そもそも本当に必要なコンポーネントなのか?」を検討する必要がありますので、印刷所探しは早め早めが吉だと思います。


(4)分からないことは先に確認する

いくら価格表が掲載されているとは言え、標準仕様からグレードアップしたい内容、ホームページに記載のない内容は直接問い合わせることになります。
何とも当たり前のことですが、懸念事項は先に潰すが吉です。メールや電話などで早めに確認しましょう。また、特に色味や紙の厚さ、その他細かいこだわりがある場合は直接足を運んで打ち合わせを行う方が確実です。
完成品が届いてから「こんなはずじゃなかった!」となる前に、きちんと確認しましょう。文章にすると簡単ですが、この確認が本当に大事です。


(5)実際に発注するに勝る経験はなし

ものの本を読んで勉強するのも一つの手段ですが、全くのゼロから始める場合、印刷はプロに任せてしまうのも一つの手だと思います。
一度自分で発注してみれば、何となく雰囲気は掴めるでしょう。勿論思い通りに行かなかったこともあると思いますが、それは次回以降に何を気を付ければ良いのかという反面教師になるのです。経験値をコツコツ積み上げていけば、やがて思い通りの発注ができるようになると思います。

当初の目標は、ゲームを印刷してイベントで頒布し、沢山の人に遊んでもらうことです。印刷のクオリティに拘るのも(苦でないなら)良いですが、知識もないし結構しんどい!という場合は、やりやすい方法から始めてみてはいかがでしょうか?


    


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